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新しい価値

昨日はテック業界で働いている友人と会ったのだが、彼女の仕事の話はほとんどついていけなかった…やっぱり興味範囲が違うと共通の話題見つけにくいなあと実感。

ただ、一つだけ共感できる話があった。「テクノロジーは新しい価値やリソースを生み出すことができる」ということ。

洋服のものづくりで言えば、労働集約型になりがちで生産地が賃金の安い国に転換され続けているというのはよく知られた話。だけど、相対的に賃金の安い国はあったとしても、そこも結果的には経済発展をとげて今のような価格では生産を続けられなくなっていくのではないか?というのを個人的には危惧している。一方で、消費者は洋服にお金をかけなくなったので、その水準を満たすものづくりがどんどん難しくなっている。

ではブランドはどうすればいいのか?というと洋服に新たな付加価値をつけたり、自分たちのブランドのコントロールを強化したり、人の手によるオペレーションを効率化してコストカットしたりということをしなければいけない。それを可能にしているのはやはり(いわゆるテックとは違うかもしれないか)やはり技術の進歩なのである。その点では的を得ていると思った。

ただ、(日本の)アパレルのものづくりでいうと人が絡んでいる、一度システムが出来上がってしまうと動かすのに膨大な労力が必要となる。また、利益率が低いアパレル企業にできる先行投資は限られているのだ。

 

とはいえ、大変だからといってやらなければ待っているのは後退のみである。システム導入の現場での苦労や現実的なメリットを生み出す苦しさも、テクノロジーがもたらす輝かしい未来、人の役に立つ瞬間を想像すると、また来週も頑張ろうという気になるものだ。

もしかしたら彼女も、輝かしい未来を語ることで大変な開発の毎日にいる自分を鼓舞しているのかもしれない。最近苦手意識を持っている相手だったけど、なんとなくそう想像して勝手に親近感を湧かせてみたりした。

 

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